ゲストの国と地域 ②パレスチナ

当施設には、過去に一度だけパレスチナ人のお客様がお越し下さった事があります。
日本に留学中のフレンドリーな学生さんで、色々とお話しをさせて頂きました。

ご出身は『ベツレヘム』という街の近くとの事でした。
ベツレヘムは、聖地エルサレムから数キロほど離れた場所にある街で、実は私達も一度訪れた事があります。

この街の住民のなかには、すれ違うだけで「Welcome to Palestine 」と声をかけて下さる気さくな方が沢山いらっしゃいました。
街の商店で仲良くなったおじさんはお茶をご馳走して下さり、帰りのエルサレム行きのバス停まで車で送ってくれるという親切っぷりでした。

パレスチナ人だけに限らず、アラブの人達は陽気な人が多いかと思います。
そして、とても商売上手です(笑)

ベツレヘムには、イエスキリストが生まれたとされる聖誕教会があります。
世界三大宗教の一つでもあるキリスト教のイエスキリストは、意外にも聖地エルサレムではなく、ここベツレヘムで生まれたそうです。

下写真の右下が 聖誕教会の入口ですが、敬意を表し、腰を低めて入るようにわざと小さくしているといわれています。

ちなみに日本人も知っているクリスマスツリーの一番上にある星は、通称「ベツレヘムの星」というそうです。

ベツレヘムはこの教会だけではなく、『ベツレヘムの分離壁』がある事でも有名です。パレスチナとイスラエルの境界線として建てられた巨大な壁です。

世界中のアーティストや様々な活動家がこの大きな壁に様々なアートやメッセージを残しています。

その中でも最も有名なアートの一つが『バンクシー』の作品です。
謎のゲリラアーティストとも呼ばれ、世界中に意味深で斬新なアートを描き続けています。

今年、彼の作品がオークションで落札された直後、自動シュレッダーで切り裂かれるというパフォーマンスが報道され、日本でもかなり話題になったかと思います。

そのバンクシーの作品がこのベツレヘムの街にも点在しています。

実際、バンクシー目当てにこのベツレヘムの街を訪れる人が多くいるほどです。

そんな私は、特にアートに興味があったわけではなく、寧ろ全くと言っていいほど無かったのですが、ここベツレヘムで見た彼の作品にはとても惹きつけられました。当施設にもバンクシーのアートをいくつか飾っています。

また、地元の方が営むバンクシーショップというお店まで存在します。

さらに2年ほど前には『 The Walled Off Hotel』というバンクシープロデュースのホテルもオープンしたそうです。部屋から分離壁を一望できることから「世界最悪の眺め」というバンクシーらしい皮肉なキャッチフレーズで売り出しているとか。

ちなみに下記写真の少女が軍人を取り調べているバンクシーのアートですが、現在はアクリル板が貼り付けられ、それを取り囲むようにお土産ショップになっているそうです。

パレスチナと聞いて、あまりポジティブなイメージが湧く人は多くないかもしれませんが、このように旅行者が行き交う街もあります。

そんな話しも含め、当施設に来て下さった唯一のパレスチナ人のお客様とは、色々な話をさせて頂きました。
パレスチナや日本での生活、ベツレヘムのことなど、全て興味深いお話しばかりでした。

様々な国の方とこういった交流ができるのもホステルならではかと思うので、とても有り難く思っています。

今はまだまだパレスチナから留学や旅行等で来日される方は少ないと思いますが、いつか沢山の方々に訪れて頂きたいと思います。

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